お、恐ろしい…。
リキッドを200℃前後まで電熱であたため、蒸発した成分を吸入するVape(電子たばこ)。日本でも普及が進んでいますが、ちょっとでも異常を感じたらすぐに使用をやめましょう。
1月14日、アメリカ・アイダホ州ポカテッロ市在住のAndrew Hallさんの口の中で電子たばこが爆発。歯を7つ失い 頬は2度熱傷と、大けがを負いました。彼は自身のFacebookで事故の状況を、生々しい写真とともに投稿しています。
“私の家族、特に私の世話をしてくれたAirelleに感謝します。昨日の朝、仕事に向かう準備をしていたとき、まったく予想外の出来事が起きました。今、僕はICUにて回復し、安心して過ごしています。これらは閲覧注意の写真です。Vape(もちろん、これはクールじゃないしひどいものだと知っています)を使っていました。でももうやらないし、自分を見直し他の喫煙方法を探したいと思う。僕は約1年間これを使ってきました。
(中略)でも顔の中で爆発しました。少なくとも歯を7つ失い、顔と首に2度熱傷を負い、口や喉や唇からプラスチック、歯や異物の塊を引っ張り出しました。僕は幸運でしたが、僕の部屋と家には大きな被害がありました。僕のこのストーリーをぜひシェアして欲しいし、気をつけて欲しいと思います。”
さらに彼は、この爆発が自宅のバスルームやシンクにどのように被害を及ぼしたか、写真を投稿しています。シンクの端を吹っ飛ばすほどの威力…。
“電池として、茶色いLGの「HG2」を使用していました。ちょうど充電器から取り出され、これらの写真は僕のバスルームで爆発したときの写真です。”
彼のFacebookに掲載されている写真のひとつに、このバッテリーの残骸が写っているものがあります。より多くの蒸気を発生させる「モッズ」と呼ばれるもので、大きなサイズのVape(電子たばこ)で使われています。
もちろん、電子たばこが爆発したのは今回が初めてではありません。アメリカ各地で電子たばこ爆発による事故が発生しています。爆発はバッテリーの問題で生じるとされ、2014年にアメリカ消防庁は「電子たばこの形や構造によって、リチウムイオン電池を搭載した他の製品よりも、バッテリーが故障したときに“火炎ロケット“のように動作する可能性が高くなる」と報告しています。
今回の場合、LGの「HG2 INR18650」 リチウムイオン3,000mAhのバッテリーを使用して充電していました。ちなみに、昨年爆発したGalaxy Note 7にはほぼ同じサイズ(3,500 mAh)のバッテリーが使われていました。
下のフェイスブック画像には怪我をされた方が写っています。
苦手な方は気をつけてください。
かなりの大怪我ですね・・・・
この他でもVape(ベイプ)の爆発事故は頻発しているようです。
Vape(ベイプ)
Vape(ベイプ)とは、いわゆる電子タバコの総称です。いろんなメーカーが出しています。
基本的には香りの付いたリキッドを加熱して楽しむものです。
日本でも大人気のアイコス(iQOS)やグロー(glo)、プルームテック(Ploom TECH)はタバコの葉を使用するため少し違いますが、葉を加熱するかリキッドを加熱するかの違いですので、基本は同じです。
つまり、まだ事例を聞いたことはありませんがアイコスも爆発する可能性はあります。
しかし、これらの爆発は電子タバコに限ったことではありません。
爆発の原因
爆発の原因は様々ですがリチウム充電池(リチウムバッテリー)が爆発していると考えられます。
リチウム電池が爆発する要因は様々です。
- 製品不良
- 設計ミス
- 加熱
- 衝撃
- 過充電
- 過放電
- 純正ではない充電器での充電
- 寿命による不良
リチウム電池
リチウム電池は今回のVape以外にも様々なところで使用されています
- ノートパソコン
- スマホ
- モバイル音楽プレーヤー
- 電子タバコ(アイコスやグロー、Vapeなど)
今現在、僕達が利用している小型端末のほとんどにリチウム電池を使用しています。
発熱や発火、爆発の可能性が意外と高い電池です。
基本、安全回路を組み込んで設計されていますが、様々な要因で不具合が発生する可能性があります。
意外とやりがちなことは、純正の充電器以外での充電はリスクを伴います。
ちなみにリチウム電池は使用をしていくとどんどん膨張していきます。
リチウム電池の寿命は充電の仕方や使用状況にもよりますが、長くて約2年というのが多いですね。
今現在、僕達の身の回りにはリチウム電池は必ずどこかで使用しています。
一回、安全のために正しい使用をしているか危険な使用をしていないか見直してもいいのではないでしょうか?