環境学の世界では、近年、「損失余命」という概念が提唱されるようになった。
これは、先行するさまざまな研究で積み重ねられてきた健康被害との関係から「縮まる寿命」を計算した平均値であり、WHO(世界保健機関)など各国の医療機関・団体でも使用されている。
タバコや酒など、いかにも体に悪そうな嗜好品だけでなく、ごく普通に摂取している食物などについても数字が示されていて、ギョッとさせられる。
ウィンナーで寿命が縮むの? と思う人も多いだろう。
実はウィンナーやハムなどに使われている加工肉は2015年10月に大腸がんの発症を増やすリスクがWHOから指摘されている。このリスクを鑑みてはじき出されたウィンナー1本当たりの損失余命が25秒なのだ。
この数字は加工肉をたくさん食べる人とそうでない人の大腸がん発症数の差、また大腸がんを発症した場合の死亡率などから算出されている。
ちなみにウィンナーよりも1回り大きいジャンボフランクフルトは、1本当たりで1分14秒寿命が縮む。コンビニなどでよく売られているが、1分以上寿命が縮むとなると食べるのを躊躇する人もいるかもしれない。
また、意外なのが「ひじきの煮物」の損失余命。ひじきは健康に良いイメージの食べ物だが、含まれる無機ヒ素の濃度が非常に高いため、その損失余命は小鉢1人前当たり58分という驚愕の数字が出ている。
「百害あって一利なし」と言われるタバコでさえ、1本当たりの損失余命が12分であることを考えるとどれだけ深刻なものなのかわかる。
このように、具体的な数字でどの程度のリスクがあるのかがすぐにわかるのが損失余命のメリットだ。
ただし、その数字を盲信するのは禁物。あくまで「リスクの目安」として算出された数字であるため、個人差が大きい。個々人の栄養状態も異なるため、損失余命が大きくてもその食べ物に含まれる栄養素が必要というケースも当然ある。
長生きするには、バランスの良い食事を取るにこしたことはない。
ひじきが損失余命に影響?!
えー?!ひじき、健康にいいと思ってたのにそんなにリスクがあるんですか……。
ヒ素とか想像できなかった。
ま、あくまで参考の話なんでしょうけど、これから好んで食べるの躊躇してしまいますね。
しかし、損失余命、おもしろいですね。
別に寿命がこれで決まってしまうというわけではないのでしょうけど、どんなものがあるか調べてみました。
どんな飲食物が?
- ロースハム(1枚)…19秒
- ウィンナー(1本)…25秒
- ジャンボフランクフルト(1本)…1分14秒
- 白米(茶碗1杯)…39秒
- ひじき(小鉢一人前)…58分
- ひじきの炊き込みご飯…30分
- タバコ(1本)……12分
- 軟水(1リットル)…59秒
- コーヒー(1杯)…20秒
- 放射線被曝(1マイクロシーベルト)…34秒
え?!水も?!
他の品目はかろうじてわかる気がするけど、なんで水も?
どうもその根拠はミネラルウォーターに含まれる可能性がある「ヒ素」と「ラジウム」とのことです。
硬水は軟水と比べるとさらにリスクは高まるらしいです。
同じ水ならば、水道水のほうが除去作業をしている為、リスクは下がるらしいです。
コーヒーも記事に書かれていますが、でもコーヒーってまた違う研究で健康にいいって発表してなかったけ?
ひじきは鉄分がたくさん入っているイメージがあったけど、実はあまり入ってないってこの間テレビで見たなぁ…。
なんでもひじきが鉄分が多いのは、鉄鍋で煮込んで調理する為に鉄鍋の鉄分が溶け出してるから多いのであって、ひじきそのものには鉄分は豊富ではないって。
ショックでした。ひじき好きなのに (泣)
お米は、米糖に含まれる無機ヒ素があまり良くは無いというのが参考になっているらしい。
読んでたら怖くなる記事ですが、どんな飲食物も一長一短があると思います。
これは特定の飲食物のデメリットに焦点を当てた結論だと思います。
あくまで参考程度にして神経質になる必要はないと思います。